こんにちは、管理人なっちゃんです。
今回は、WBCから無念の離脱をした、栗林良吏投手の
腰痛の原因となった、腰椎椎間板症について、説明していきます。
一応医療専門職なので、あまり外れたことは言っていないと思いますが、
ファンの1つの見方と思っていただけたら幸いです。
腰椎椎間板症とは?:骨と骨の間の椎間板が固くなり、すきまが狭くなって痛みを生じている状態。
下の写真を参照してください。
1.正常な椎間板
正常な椎間板は、骨と骨の間に入っています。
弾力があり、衝撃を吸収して、骨や神経を守っています。
正常な椎間板は、MRIを撮ると、白く映ります。
2.椎間板症
椎間板症になると、弾力がなくなり、衝撃を吸収しにくくなります。
少しずつ神経を圧迫し、痛みが生じることもあります。
骨と骨のかみ合わせが悪くなり、安定性が低下します。
この状態の椎間板は、MRIを撮ると、黒く映ります。
おそらく、栗林投手は腰のMRIを撮り、黒く映った椎間板があったと思われます。
腰椎椎間板症が進行すると:腰椎椎間板ヘルニアや、腰椎すべり症になることも。
上の写真を参照してください。
腰椎椎間板症ですが、何もせず放っておくと、別の病気に移行することがあります。
3.椎間板ヘルニア
椎間板の中身が飛び出し、神経を圧迫している状態を、椎間板ヘルニアといいます。
強い腰痛や足のしびれ、じっとしていても痛いなど、
一般的に椎間板症より症状は重いです。
症状がひどく、歩けないなどの場合は、手術をすることもあります。
MRIを撮ると、はっきりと神経を圧迫しているのが分かります。
球団発表が腰椎椎間板症だったので、
栗林投手は、腰椎椎間板ヘルニアには、なっていないと思われます。
4.すべり症
骨と骨のかみ合わせが悪くなり、
下の骨から上の骨がずれた状態を、すべり症といいます。
遺伝の要素が大きいですが、スポーツをする男性は、
腰椎の前方すべり症を、発症する方がいます。
力が抜ける感じがする、太ももの裏側が痛い、等の症状があります。
こちらもMRIを撮ると、ずれているのがはっきりと映ります。
そのため、球団発表通りであれば、
栗林投手はすべり症にも、なっていないと思われます。
現在するべきことは?:痛みがひどくないなら、練習もできる状態。運動後のケアは必須!
現在の状態で、手術等の積極的な治療の必要はないと思われます。
痛みが出ないのであれば、投球練習やランニング等を行ってもOKです。
ただ、運動後に痛みが出ることは多いので、
翌日の様子を見て、運動強度を決める必要はあります。
当然、運動後のストレッチ(腰や股関節を重点的に)や、休息は必要です。
疲れが溜まると、痛みが出やすいので、
連投や、遠征の帯同などで、痛みが出ないかが心配ですね…
それではマツダスタジアムでお会いしましょう!またね~☆
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